ご存知の通り、音楽界はいまピンチです。
現在大ピンチな街NYに住む音楽家の一人として、以下書かせていただきました! 少しでも仲間の音楽家たちにヘルプがあることを祈って投稿します。
音楽家をサポートしたい方へ
実際に収入の助けになるのは主に以下の4つです。
- 作品を買う 必要な気合い★ 予算1000円くらい~
- 応援金を送る 必要な気合い★★ 予算はあなたの思う金額
- レッスンを受ける 必要な気合い★★ コロナ後オススメ度★★ 予算はピンきり
- 演奏動画・Onlineコンサート・オリジナル曲、など仕事を発注する 必要な気合い ★★★ コロナ後オススメ度★★★ 予算はピンきり
※以上4つをファンの方にしてもらう準備がWEBSITE上で整っていない音楽家は今スグ整えてください。あなたを助けたい人がいても助けられないですよ。
1・作品を買う
アルバム(CDもしくはデジタル)や楽譜を、アーティストから購入する方法です。
■やり方
- 応援したいアーティストのサイトへ行く
- アルバムや楽譜を買う方法が載っているはずなので、そこから購入する
- 英語の場合 BUY・PURCHASEなどの言葉で書いてあるものがそれにあたります
■注意点
- SpotifyやApple musicなどの聴いているから、もういいよねという方→→→ごめんなさい、ストリーミングサービスは、ぜんぜん音楽家の利益にならないので、できれば避けて!
- アーティストかレーベルから直接物理的にCD or デジタル・ダウンロードを買うのが通常最も利益率が高いはずです。
- アーティストと親しい場合は最も利益率が高いものがどれか相手に直接聞くのも手です。
2・応援金を送る
音楽家に直接応援金を送る方法です。
■やり方
- 応援したいアーティストのサイトへ行く
- 必ず連絡先が載っているので、そこからアーティストにメールを送り、コロナ事情を見て応援したいと思ったので応援金を送りたい、と直接言ってみましょう。
■注意点
- 海外に送る場合などは物理的に送金手段があるかどうかを、先に調べておくと良いかと。相手が応援金嬉しい!と喜んだあとで物理的に送れないとわかったのでは、ちょっとつらい…
- 米国のアーティストでNPO団体と仕事をしている方の場合、税金の優遇措置をうけられる場合もあるので(米国で納税している場合に限る)アーティストに問い合わせしてみましょう。
3・レッスンを受ける
超有名音楽家でも、なんと驚くことにほとんどの方がレッスンを受け付けていますので、うけてみましょう!
※特に音大が休みの時期は、有名音大で教えている先生でも時間があるので狙い目!
コロナによって
世界中の先生がオンラインレッスンをするようになり...
つ・ま・り!
世界各地のあこがれのアーティストからレッスンしてもらうチャンスです♡
これを逃す手はないぞ~~!
※私は初心者だからムリ…などと決めてしまうのは日本人の悪い癖。自分のレベルを正直に伝えて、レッスンがうけられるか聴いてみましょう。ほとんどの方が初心者のレッスンも受け付けていますよ!
■やり方
- 応援したいアーティストのサイトへ行く
- レッスンについての情報がある場合はそこから問い合わせ
- レッスン情報がない場合でも、連絡先からレッスンをしてもらうことはできますか、と伝えてみる。その時に「何を勉強したいか」「何がゴールか」「なぜその音楽家に教わりたいのか」を添えると更にGOOD!
■注意点
- レッスン代金と支払い方を聞くのを忘れないように!外国の場合日本から物理的に支払えない場合もありますぞ。
4・演奏動画を納品・オリジナル曲を書く、などの仕事を発注する
★コロナ後ライフに最オススメ!★ クリエイティブな発注を、音楽家にしてみましょう!
音楽界は今まで 、極めて閉じられた世界でした。
音楽家に仕事を依頼するのは
音楽業界人だけでしたからね…
でもそれが、コロナで変わりつつあり
音楽家もあたまが柔らかくなっているので
今までになかったような
クリエイティブな注文を
アーティストにお願いすることが可能です。
- 結婚式に華を添えたい→→→憧れのアーティストとオンラインでつないで、アーティストの生演奏を結婚式中に流しちゃおう!
- 転職する上司にびっくりするプレゼントを送りたい→→→上司が好きなアーティストにギター伴奏をしてもらって動画納品してもらい、それに部下全員が合唱を付けて動画をプレゼント
- 親友の誕生日に世界で一つのプレゼントを送りたい→→→親友が好きな曲を私がピアノで弾けるレベルにプロの編曲家にアレンジしてもらって、練習して・演奏動画を撮って・誕生日に送ろう!
- 会社のWEBSITEで憧れのサックス奏者の演奏BGMに使いたい→→→自宅で高精度な録音ができる環境をコロナ中に整えた音楽家はたくさんいます。自宅から録音してデータを送ってもらおう!
どうですか
わくわくしませんか?!
コロナは大変ですが、音楽界はこんなに変わったんです。
これを利用しない手はありません!
■やり方
- 応援したいアーティストのサイトへ行く
- 必ず連絡先が載っているので、そこからアーティストにメールを送り、どんなことを依頼したいか、正直に言ってみましょう!
■注意点
- どのくらいの予算が必要か、必ず聴いてください。超ピンきりなので、聞かずに進めておくと、後でエラい金額を請求される場合があります汗
- 逆に低すぎると思う金額を提示された場合は、どうぞ上げてあげてください…素晴らしいのに高い値段を言えない音楽家も多いものなのですよ…
以上、音楽界内部をよく知る音楽家本人から
音楽家をヘルプする方法でした!
是非トライしてみていただけたら嬉しいです!
ちなみに・・
お財布の状況が許さない場合は、SNSなどに思いきって、応援している旨のコメントを残してみてください。お返事ができない場合でもほとんどの場合本人がそれを読んでいて、喜んでいるものですよ!
私は元気です(#^-^#)!いつかまた皆さんの前で演奏するからね♪
写真はマンハッタンの名所「バードランド・ジャズ・クラブ」で演奏したときのもの
追伸) 07/06/2020
私が住んでいるNYでは、音楽家の生活が本当に危なくなっています。どれだけの数が家賃も物価も高いNYとその近郊で生き残っていけるのか、極めて怪しい状況。音楽が好き!という方には、是非積極的に音楽家を応援していただき、音楽が生き残るよう一緒に戦っていただければ幸いです。
- 演奏が収入のメインだった人たちは・・・ブロードウェイ・カーネギーホール・リンカーンセンターもMetオペラも年内クローズが公式に発表されて、特別失業保険が今月末で終わったら、おそらく収入がゼロになります!
- 音楽学校等で教えている人も、ほとんどが授業1コマずつ契約の講師なので、夏休みになったら収入がゼロです。
音楽家だけでなく、ダンサー・女優俳優・大道具小道具かつらなどの美術家たち・機械じかけのシステムを動かす専門家・照明音声など専門スタッフ・接客スタッフから事務方まで、関わっている方々の数は数え切れないのですが、私は音楽家の生活しかわからないので、音楽家の話しかここではできないことをお詫びさせてください…。
追記)7/14/2021
改めましてお願いです。 上記のような方法で、引き続きアーティストを応援していただければ幸いです。
1年以上劇場が閉鎖されたため業界に従事する約10万人以上の中には、貯金を使い果たしてしまった方も多いのです。ブロードウェイ・ミュージカルが9月14日から再開予定、Metオペラも9月27日から再開予定される予定なので、渡航が可能になり次第、NYにも是非足をお運びいただければ幸いです。